| ガーネット | 1月の誕生石 |
| 原産地 | インド、ケニヤ、マダガスカル、マリ、モザンビーク、
ナミビア、ナイジェリア、ロシア、スリランカ、タンザニア |
| 色 | 多種 |
| 属性 | ガーネット |
| 硬度 | 6.5 - 7.5 |
| 屈折率 | 1.72 - 1.94 |
| 比重 | 3.62 - 4.30 |
ガーネットの歴史は5千年以上におよびます。ザクロの種にその色が似ていることから、ラテン語で「種」を意味する「グラナタス」にちなんでガーネットと名づけられました。アビシニアの王女のほっそりとした首筋から、マリー・アントワネットのおしろいのついた胸元まで、ガーネットの魅惑的な雰囲気は、女性の美しさの永遠のシンボルとなってきました。この「宝石の女王」想像力を刺激する魅力は、心を惑わします。
ガーネット・グループは鉱物の一種で、結晶の構造は同じながら、化学成分や物性、色が多様です。他の多くの宝石と異なり、ガーネットの色は化学的な不純物によるものではありません。純粋なガーネットでも、色があります。ガーネットが自然界で発生するのは非常にまれで、その組成が「理想的な純粋さ」に正確に適合して初めて実現します。
| グループ | 種 | 純粋なタイプ | 混合タイプ |
|---|---|---|---|
| パイラルスパイト | アルマンディン | アルマンディン | ロードライト (パイロープ & ) |
| パイロープ | パイロープ | モザンビーク (パイロープ & アルマンディン) | |
| スペサルティン | スペサルティン | マライア (スペサルティンとパイロープの
中間の組成) |
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| ウンバライト (スペサルティンが少量混じった
パイロープとアルマンディン) |
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| ウグランダイト | アンドラダイト | デマントイド | マリ(アンドラダイ& グロッシュラー) |
| グロッシュラー | グロッシュラー、
ツァボライ、 メレラニ・ミン、 ヘソナイト |
||
| ウバロバイト |

ガーネットは長年ザクロの種のシンボルとされてきました。
興味深いことに、発掘された太古のジュエリーの中には、小さな赤いガーネットをザクロの種のように房の形にはめこんだものもありました。ザクロの種は、ギリシャ神話では永遠という意味を持ち、冥界の王ハデスがペルセポネを誘拐する物語にも登場しています。ガーネットはまた火とも関連づけられ、闇夜に空を照らす力があると考えられました。今日でも、ガーネットは信仰、真実、光のシンボルです。
グリム童話にも、そのつながりがはっきり分かる物語があります。「昔、おばあさんがケガをした鳥を見つけました。おばあさんは鳥を家に連れて帰り、看病をしてあげると、鳥は元気になり、ある日飛んでいきました。おばあさんは鳥にはもう二度と会うことはないだろうと思いましたが、鳥は戻ってきて、ガーネットを置いていきました。おばあさんは、それを枕元に置いて、目をさますと毎晩、ガーネットはたいまつのように輝きました。まるで、親切にしてくれたことに対する鳥のお礼の気持ちが、輝いているかのようでした。
ユダヤ人の伝説には、大洪水の時にガーネットが光を放ってノアを導き、方舟を救ったという話があります。またイスラム教で は、ガーネットが4番目の天国を照らしてくれると信じられていたそうです。
古代スカンジナビアで は、ガーネットのジュエリーがヴァルハラ(英雄の霊を祀る場所)への道を照らしてくれると考え、死者とともに埋葬しました。また、アビシニアの皇帝の宮殿を照らすのにも使われました。十字軍の戦士はガーネットが守ってくれると信じ、甲冑にはめこみました。中世においては、よくないことを追い出し、損害を退け、健康と騎士道的精神、忠誠心、誠意を高めてくれると信じられていました。中世には、ガーネットを贈り物として受け取ると幸運が来ると言い、ガーネットを盗んだ泥棒には不幸が訪れると言いました。また、ガーネットが輝きを失うのは、破滅が迫っている兆しだと信じられていました。
18世紀と19世紀には、ガーネットは「ファッションの宝石」とされましたが、化学テストをきちんと行わなかったため、色の濃いルビーと混同されることもしばしばありました。 チェコスロバキア産のガーネットをはめこんだジュエリーは特に珍重され、今日では他でも採掘されているにもかかわらず、ボヘミア・スタイルのガーネットのジュエリーは変わらぬ人気を誇っています。
1912年、米国ジュエリー産業委員会が、ガーネットを正式に1月の誕生石に定めました。ガーネットはまたみずがめ座の星座石でもあり、結婚2周年と6周年にプレゼントされる記念石でもあります。
ガーネットには多くの種類があり(商品名や歴史上の名前も含めると、現在知られているだけで38のガーネットの名前があります)、色も豊富です が、「ガーネット」と言うとほとんどの人が小さな濃紅の宝石を思い浮かべるでしょう。実際にはガーネットはバラエティ豊かで、どんな趣味の人にも必ずぴったりのものが見つかり、流行の移り変わりにも十分対応できます。
マライア・ガーネットの一種で、はっきりとした魅力的な色をしているシャンパン・ガーネットは、実際にはパイロープ・ガーネットとスペサルティンの混じったもので、タンザニアのウンバ渓谷で採掘されています。

カラーチェンジ・ガーネットは、宝石の中でも非常に珍しく、興味深く、驚くに値するものです。マライア・ガーネットの変種で、実際にはパイロープ・ガーネットとスペサルティンの混じったものです。アレキサンドライトよりも入手しにくく、いつも大変な苦労をともないます。ジェムスTVの品揃えは比較的限られており、常に在庫があるわけではないため、あればかならず買い手がつく宝石のひとつです。
カラーチェンジ・ガーネットは1970年代初めから報告されていますが、非常に少人数の宝石学者やコレクターが興味を示しただけで、数や色が限られているために美しいというよりも変わっているという反応が多かったようです。この状況が大きく変わったのは1987年、ロシア産のアレキサンドライトに似たカラーチェンジ・ガーネットが、タンザニアのウンバ峡谷で発見されてからでした。以来、カラーチェンジ・ガーネットは宝石コレクターからもジュエリー通からも引く手あまたの状態です。
歴史的に見ると、カラーチェンジの宝石が好まれるようになったのは、19世紀にアレキサンドライトが発見されてからのことでした。マダガスカル産のものは一般的に、日光の下では緑(青っぽい緑も含む)、ロウソクの火の下ではラズベリー色(濃い赤紫)になります。タンザニア産のものは一般的に、日光の下ではカーキ色、オリーブ色、ライム色で、ロウソクの火の下ではオレンジ色、深紅色、赤に変わります。カラーチェンジ・ガーネットの色の種類は、他にも存在します。日光の下では緑からベージュ、茶、グレー、青(サファイアよりもブルー・スピネルに近い色合い)まで、白熱光の下では赤から紫、ピンクなどの色になるのです。色の変化ははっきりとしており、最高品質のアレキサンドライトの色の変化に匹敵します。そのため、カラーチェンジ・ガーネットはアレキサンドライトとよく間違えられます。
1990年代後半に発見されたマダガスカル産のカラーチェンジ・ガーネットは、マダガスカル南部のベキリーで採掘されています。タンザニア産のカラーチェンジ・ガーネットは、現在主にロヴマ地方のトゥンドゥールで採掘されています。アメリカやロシア、トルコ、スリランカ(ごく少量ですが)の一部でも、カラーチェンジ・ガーネットが見つかっています。
カラーチェンジ・ガーネットは、大きな物が見つかることはほとんどありません。ある専門家によると、カッティング済みで最も大きなカラーチェンジ・ガーネットは9.5カラットだそうです。カラーチェンジ・ガーネットの劇的な色の変化はバナジウム(アレキサンドライトの場合はクロミウム)を多く含んでいるためで、物によってはクロミウムがかかわっている場合もあります。マンガンなど、色のもととなる他の物質の存在も、カラーチェンジ・ガーネットの色の変化に微妙な影響を与えています。

デマントイド・ガーネットは、色のあるすべての宝石の中でもっとも需要のある宝石のひとつで、非常に珍しいものです。1855年にロシア中央部のウラル山脈にあるふたつの砂鉱床で発見され、当初はエメラルドと思われたため、専門家が詳しく検査するまでは「ウラル・エメラルド」とまで呼ばれました。デマントイドという名前は、古いドイツ語で「ダイヤモンドのような」という意味の「デマント」に由来しています。その光沢と分散がダイヤモンドに似ていたからというわけですが、実はデマントイドのファイアーの度合いはダイヤモンドのものよりも高いのです。ロシアでは1991年の小規模な採掘が再開されたと伝えられていますが、ほとんどのデマントイド・ガーネットはナミビアのやけつく砂漠の下にある比較的新しい鉱床で採掘されています。ダイヤモンドよりも優れたファイアーでロシアの金細工師カール・ファベルジェにも愛されたデマントイド・ガーネット は、熱心なコレクターにとっては「必ずや手に入れたい宝石」のひとつです。

グロッシュラー・ガーネットの一種であるヘソナイト・ガーネットには、金色とシナモン色(「シナモン・ストーン」としても知られています)の2種類があります。
完璧な色合いのヘソナイト・ガーネットは、明るい金色がかったオレンジ色で、内側から燃えるようなハチミツとオレンジを合わせたような色です。赤や茶色がかったヘソナイトもあります。
ヘソナイト・ガーネットは何千年にもわたって愛され、古代ギリシャやローマではジュエリーやカメオ、インタリオとよばれる沈み彫り(カメオは像が浮き彫りになるのに対し、沈み彫り像が奥に引っこむような彫り方)などに使われました。
興味深いことに、その名前はギリシャ語で「劣る」という意味の「エッソン」からきています。これは、他のガーネットと比べて少し柔らかいことからきています。しかし、名前の由来に惑わされてはいけません。ヘソナイトはそれでも耐久性があり、十分ジュエリーに適しています。ヴェーダ占星術で広く使われているヘソナイト・ガーネットは、ヒンディー語で「ゴメダ」と呼ばれています。古代ヒンドゥーの人たちは、ヘソナイトは東の湖にまかれた大悪魔ヴァラの爪からできたと信じていました。ヴェーダ占星術師は、ヘソナイトを金にはめたお守りで、寿命が延び幸福になると考えました。ヘソナイトは、スリランカの砂利の中でさえもよく見られるほど、すべてのヘソナイトの産地となっています。しかし、アフリカでもその存在は確認されています。ヘソナイトは透明度が高い方が価値も高いのですが、内包物がよく見られ、独特の糖蜜のような筋によって、油を塗ったような、あるいはガラスのような見た目になります。

1960年代半ばにタンザニアのウンバ渓谷で発見された、赤みがかったオレンジやピンクがかったオレンジのガーネットは、当初スペサルティンだと考えられていました。実際にはパイロープとアルマンディン、そしてスペサルティンが混ざったものであるマライア・ガーネットは、まばゆい赤い輝きを放つ、鮮やかな宝石です。スペサルティンでないことが判明すると、スワヒリ語で「見捨てられた」という意味の「マライア」というぴったりの名前で知られるようになりまし た。マライア・ガーネットには、淡い桃色から鮮やかな赤っぽいオレンジまで、様々な色合いのオレンジ色をしたものがあります。

マリ・ガーネットは、ガーネット属の中でも最近発見されたものです。アンドラダイトとグロッシュラーが混ざった、とても興味深く珍しい魅力的な宝石で、マリ共和国のカイェ地方(ディアコン郡)にあるサンダレ鉱山で1994年後半に見つかったばかりです。非常に手に入りにくいマリ・ガーネットは、一様に明るい黄色がかった緑色に輝きます。
強烈な輝きを放つマンダリン・ガーネットとタンジェリン・ガーネットは、珍しいオレンジがかった赤い色のスペサルティン・ガーネットの仲間です。スペサルティン・ガーネットの名前は、1800年代半ばに最初に発見されたバイエルンのスペサルト地方に由来しています。かつて非常に手に入れにくかったスペサルティン・ガーネットは、現在新たな人気を呼んでいます。マンダリン・ガーネットは、1991年、ナミビア北西部の、アンゴラとの国境であるクネネ川近くの雲母に埋まっているのを発見されました。1994年、ナイジェリアの南西部で新たな鉱床が見つかりましたが、それから間もなく、アフリカの宝石大国タンザニア、またアルーシャとレラテマで、伝説の宝石の鉱床が見つかったのです。当初は「クネネ・スペサルティン」あるいは「ホランダイン」と呼ばれていましたが、印象に残りやすいマンダリン・ガーネットとタンジェリン・ガーネットという名前が使われるようになりました。



質の高い色石の生産地として古くから知られてきたタンザニアが、世界で最も需要のあるガーネットの産地であるのも不思議はないでしょう。まばゆいばかりのミントグリーン、光沢、きらめくような輝き、そして高い耐久性を持つメレラニ・ミント・ガーネットは、比較的新しく、珍しい宝石です。供給が少ないため、知る人ぞ知る人気アイテムです。その色と採掘場所から名づけられたメレラニ・ミント・ガーネットは、1998年にタンザナイトと同じ場所(タンザニアのアルーシャ地区にあるメレラニ丘陵)で最初に見つかりました。
メレラニ・ミント・ガーネットは、比較的名の知れた仲間であるツァボライト・ガーネット(グロッシュラー・ガーネット)とは、基本的に異なる色合いをしています。
非常に希少性のあるメレラニ・ミント・ガーネットは、サイズが比較的小さい(1カラット未満)のが普通で、「バブル」や「シルク」と呼ばれる内包物を含んでいることがよくあります。内包物がないと、当然ですが、価値は上がります。
交代作用(岩の化学成分が、液体の相互作用によって変化するプロセス)状態の中で形成されるメレラニ・ミント・ガーネットは、変成岩から直接取り出され、タンザナイト同様グラファイトとの結合があることが分かっています。まばゆいばかりの緑色のガーネットは昔から常に需要が高く、ガーネットの中でもこれだけの輝きを持つものは少ないために、メレラニ・ミント・ガーネットが人気があるのは当然のことでしょう。
産地である東アフリカの国にちなんで名づけられたモザンビーク・ガーネットは、高い品質と驚くほど温かな赤い色で人気があります。モザンビーク・ガーネットはパイロープとアルマンディンの混ざったもので、色はロードライト・ガーネットに似ていますが、やや赤く、濃い色をしています。

「ガーネット」と聞いて心に浮かぶのは、パイラルスパイトに属する深紅のパイロープ・ガーネットです。パイロープの名はギリシャ語で「燃える目」を意味する「ピロポス」からきています。上質のパイロープ・ガーネットは、色の濃いルビーと見分けがつきにくいかも知れません。18世紀と19世紀にはパイロープ・ガーネットは「ファッション用の宝石」で、この時期にルビーと信じられていた宝石の多くが、実はパイロープ・ガーネットだったということが後に分かっています。

「ロードライト」という名は、ギリシャ語の「ロードン」と「リトス」が合わさったもので、直訳すると「バラの石」という意味になります。この名前は、アメリカのノース・カロライナ州で見つかったシャクナゲの花を思わせる色をしたガーネットのために、19世紀後半に初めて使われました。きわだった美しさを見せるロードライトは、アルマンディンとパイロープ・ガーネットが混じりあい、自然にできあがったものです。
ロードライトにはピンクからラベンダーまでの色合いがあり、もっとも価値があるとされるのはラズベリー色です。ロードライトは沖積鉱床で、水で削られた小石の形で発見されることが多いのですが、時には変成岩の母岩から直接掘り出されることもあります。見事なロードライトが採掘されているのは、スリランカ、ジンバブエ、そしてタンザニアのカンガラ鉱山で1987年に発見された比較的新しい鉱床からです。この鉱床の発見以来、きらびやかなラズベリー色のロードライトがタンザニアのルブマ、ムトラワ、リンディなどの地方でも見つかっています。
硬く、耐久性があり、品質向上処理の必要もなく、汚れを取りやすいロードライトは、ジュエリーに理想的です。その明るく透明な輝きから、ロードライトは可愛らしい形にカットされることもあります。
ガーネット属の中でもまれにしか見られないの が、珍しい4条の白い筋が星のように現れるアルマンディン・スター・ガーネットです。アルマンディン・ガーネットはもっとも一般的なガーネットですが、星を浮かべているものは、そうそうあるものではありません。深紅色をしたアルマンディン・スター・ガーネットは、ナイジェリアやタンザニアで発見されています。「アステリズム」及び「スター効果」とは、2本あるいはそれ以上の交差した光の筋が宝石の表面に現れる反射効果のことです。

60年代はスイングの時代だったと言う人もいるでしょうが、宝石学者にとって、60年代はロック(岩)の時代でした。若者がビートルズを聴いて、空の上のルーシーとダイヤモンドを探していた10年のあいだに、宝石学者はアフリカの乾燥したサバンナから次々と運ばれてくる無数の宝石を前 に、立ちすくんでいたのです。ファンシー・サファイア、ルビー、トルマリン、タンザナイト、きらびやかで色とりどりの大量のガーネット。その中には目の覚めるような緑色をしたグロッシュラー・ガーネッ ト、ツァボライトがありました。東アフリカ産の美しい緑色の宝石は、「ガーネットの王様」の名にふさわしいものです。発見されてから40年ほどが経ち、ツァボライトは世界で最も美しく、尊く、魅力的な宝石のひとつという地位に納まりました。その珍しさではデマントイド・ガーネットにも匹敵するツァボライト・ガーネットは、非常に手に入りにくいものです。事実、産出量があまりにも少ないので、いずれ手に入らなくなるかも知れません。
1967年、今や伝説となったスコットランドの地質学者キャンベル・R・ブリッジズによって最初に発見されたツァボライトは、色のある宝石として生え抜きのものとして、瞬く間に人気を呼びました。ブリッジズがツァボライトを発見したのはタンザニアでしたが、当時宝石を輸出するための許可証を取るのは不可能でした。地元のマサイ族とキクウ族に助けられ調査を続けたブリッジズは、隣国のケニヤに興味を持ち、1971年、ブリッジズはケニヤのツァボ地域でもツァボライトを見つけましたアフリカの未開墾地での生活は危険で、ツァボ地域はライオンや侵入者を食べる人びとの生活圏として知られていました。捕食者や略奪者から身を守るため、ブリッジズは木の上に作った家で暮らしました。そして地元の人びとがヘビを恐れていることを巧みに利用し、宝石を奪われないよう、ツァボライトの原石の間にニシキヘビを置いておきました。ツァボライトはやがてアメリカにわたり、ティファニーのヘンリー・プラットがケニヤの有名なツァボ国立公園にちなんで名前をつけました。
ツァボライトは世界にセンセーションを巻き起こし、1974年にティファニーが特別の販売促進キャンペーンを始めると、人びとの関心を集め、アメリカではよく知られるようになりました。キャンペーンは世界中に広がり、全世界のツァボライト需要はけたはずれに伸びまし た。ツァボライトはかつてタンザニアとケニヤの40か所で採掘されていましたが、現在、商業的な量を産出しているのは4社だけとなっています。ケニヤ、タンザニア、マダガスカル、そしてザンビアでも、合計で50か所ほどの鉱床が発見されましたが、経営が成り立っているのは一握りの小さな鉱山だけです。それは、ツァボライトは採掘が困難で、地質学の十分な知識を必要とするからです。鉱脈は突然途切れ、どこに続いているかを知る手がかりもありませんし、結晶はクォーツやスカポライトの塊の中にあることが多いので、割って確かめなくてはなりません。ツァボライトのはっきりとした緑色は、最高品質のエメラルドにも似ていますが、母岩に含まれるバナジウムによるものです。他のガーネット同様、ツァボライトには内包物もありますが、屈折率が高いと、輝度も高くなります。必ずとは言えません が、ケニヤ産のツァボライトはタンザニア産のものに比べて全体的に深い色合いをしています。

ウンバライト・ガーネットは、ピンクのような紫色の魅力的なガーネットで、1978年にタンザニアのウンバ渓谷で最初に発見されました。パイロープとアルマンディン、そして少量のスペサルティンが混ざった珍しい種類で、形成場所も一定ではないため、上質の宝石を愛する通のあいだで羨望の的となっています。